2008年12月08日(月) 02時50分
集団替え玉受験、土木技士試験でも関与か 大阪会場で2件発覚(産経新聞)
建築施工管理技士の資格検定をめぐる集団替え玉受験事件で、土木施工管理技士の国家資格を取得できる「土木施工管理技術検定試験」でも昨年と今年に少なくとも2人の替え玉受験が確認されていたことが7日、わかった。いずれも大阪会場で、大阪府警捜査2課は、大阪市中央区の資格スクール「建設業技術協会」代表、足立憲治被告(52)=有印私文書偽造・同行使罪で起訴済み=らがかかわったとみて余罪を捜査している。
調べなどによると、建築施工管理技術試験での替え玉受験発覚を受け、国土交通省の指定試験機関「全国建設研修センター」が、同試験と受験手続きがほとんど同じ「1・2級土木施工管理技術検定試験」の調査も実施した。
この結果、過去3年間の大阪会場の受験者のうち、今年と昨年で1人ずつ、建築施工管理技術試験と同じく、申請書に記載された年齢と証明写真の年齢が異なるケースが判明、替え玉受験が確認されたという。
府警は、これらの替え玉受験についても、足立被告が土木施工管理技士の知識を持つ替え玉役を用意し、スクールの受講生に替え玉受験を持ちかけた疑いもあるとみている。
土木施工管理技士は、建築施工管理技士と同様に、土木工事の現場などで施工計画を作成し、現場の工程や品質を管理するための国家資格。建築と土木の両方の資格を持つ技術者もいるという。
これまでの調べでは、足立被告らが過去3年間の建築施工管理技術検定試験で、少なくとも10人前後の替え玉受験を申請していたことが分かっている。
このうち、スクールの受講生だった30代の男性の名前で受験した今年の試験について、同協会の講師、西垣健次被告(55)の写真を申請書に張り、6月の学科試験を代わりに受けたとして逮捕、起訴された。2人とも容疑を認めているという。
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