2008年12月08日(月) 02時30分

＜東金女児遺棄＞「ゆきは戻ってこない」母が悲しみ語る（毎日新聞）

　千葉県東金市の保育所園児、成田幸満ちゃん（当時５歳）の死体遺棄事件で、勝木諒（りょう）容疑者（２１）の逮捕から一夜明けた７日、母多恵子さん（３８）が取材に応じ、「もう少し一緒にいたい」と、亡き愛娘への尽きせぬ思いを語った。

　多恵子さんは勤務先の東金中央クリニック（東金市東岩崎）で、インターホン越しに約５分間、取材に答えた。

　容疑者逮捕の知らせを受け、仏壇に安置した遺骨に「やっと見つかったね」と声をかけたという。「お寺には気持ちの整理がつくまで納骨を待っていただいていますが、捕まったからといって区切りはつかない。もう少し一緒にいたい」。淡々とした口調ながら、最愛の娘を失った悲しみを吐露した。

　勝木容疑者は５年前と２年前、同クリニックの皮膚科で受診していたことが分かっている。だが、多恵子さんは「クリニックでの勤務は今年の４月からなので、全く面識はない」という。

　そして「たとえ捕まったとしてもユキが戻ってくるわけではない」と話し、「やはりつらいです、悲しい。もし本当にかかわっているのであれば、すべてを明らかにしてもらいたい」と望んだ。【駒木智一】

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