2008年12月07日(日) 21時46分
吉本興業がネット動画サービス「myzo」25日からスタート(産経新聞)
吉本興業とグループ会社のベルロックメディア(東京都新宿区)は、ポータル(玄関)サイト「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフーと共同で、インターネット動画サービス「myzo(マイゾー)」を25日からスタートする。吉本興業グループが製作するオリジナル動画を中心に構成する無料ポータル(玄関)サイト。スポンサードコンテンツと呼ばれる収益の仕組みを盛り込むのが特徴で、メディア広告の新しいモデルとして注目を集めそうだ。
スポンサードコンテンツとは、スポンサー企業が制作費を負担し、企画から企業の意向を反映した動画番組のこと。原則15秒以内のテレビCMに比べ、3分から10分程度と長い時間を費やすことが可能で、物語性のあるユニークな番組が制作できる。
吉本興業上席執行役員で、ベルロック・メディア社長の中多広志氏は「従来のメディアとは違う新しい広告動画の販売を行い、課金やCM挿入型の広告モデルとは異なる新しい収益モデルを構築する」と、マイゾーの展開に自信を示す。
マイゾーには、吉本グループ製作のお笑い番組や情報番組、ドキュメンタリーなど常時1000以上の動画番組が蓄積されており、無料で視聴できる。一つの番組が終了すると、共通性のある別の番組が再生されるほか、自分でキーワードで検索して「お勧め番組」を見ることもできる。
視聴者は興味のある番組を見続けていくうちに、スポンサードコンテンツにたどり着く仕掛けで、「スポンサー企業にとっては自社の商品などに関心のある消費者に番組を見てもらえる確率が高くなる」(中多社長)。
スポンサー企業は、番組制作を吉本グループに発注したり、広告会社などを使うことも可能。サイトへの納入は吉本グループが引き受ける。一方、ヤフーは、番組1本・1カ月の配信に付き200万円からの媒体料を受け取る。
現在、スポンサードコンテンツを提供している企業はインテルやタカラトミーなど約30社。商品や企業名を前面に出したり、キャッチコピーで宣伝するのではなく、番組の中にさりげなく商品や社名を入れたり、タレントが実際に遊ぶ様子を見て商品の使い方が理解できるなど、従来のテレビCMと全く異なる。
「大手の有名企業が、新しい広告媒体として活用するだけでなく、単価が割安なため、中堅企業なども知名度アップのため、工夫を凝らしたコンテンツ製作に意欲的」という。
さらに、吉本興業が提携した、米国の大手タレントエージェンシーであるクリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)とも協力する方針。将来はハリウッドスターが出演する動画コンテンツやスポンサードコンテンツなどを配信する計画もある。
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