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2008年12月06日(土) 20時52分

<外交世論調査>「日米関係良好」最低の68.9% 内閣府毎日新聞

 内閣府は、外交に関する世論調査の結果をまとめた。日米関係を「良好だと思う」と答えた人は68.9%で昨年10月の前回調査より7.4ポイント減り、この質問が始まった98年以来最低となった。米国発の金融危機などが影響したようだ。また、日中関係を「良好だと思わない」は3.9ポイント増の71.9%で、こちらは78年の調査開始以来最高だった。「食の安全」を揺るがす中国製食品の問題が相次ぎ、対中感情の悪化が進んだとみられる。

 調査は10月9〜19日、20歳以上の男女3000人に面接方式で実施し、1826人から回答を得た。

 日米関係では、「良好だと思わない」が7.7ポイント増の28.1%、米国に「親しみを感じる」は1.3ポイント減の29.0%だった。米政府による、北朝鮮のテロ支援国家指定解除の発表(10月11日)も影響したとみられる。

 日中関係では、中国に「親しみを感じない」と答えた人が3.1ポイント増の66.6%。「親しみを感じる」は2.2ポイント減の31.8%で過去最低に落ち込んだ。

 日韓関係は「親しみを感じる」が2.3ポイント増の57.1%、アフリカ諸国も「親しみを感じる」が4.2ポイント増の29.1%で、いずれも過去最高だった。

 「日本の果たすべき役割」(複数回答)では、「環境・地球温暖化などの地球規模の課題解決への貢献」が66.5%(8.5ポイント増)で最も多く、「人的支援を含む国際平和の維持への貢献」が51.8%(7・2ポイント増)で続いた。【白戸圭一】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000087-mai-pol