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2008年12月06日(土) 13時01分

裁判員制度:参加しやすい環境を 検事長ら東北電社長と会談 /宮城毎日新聞

 来年5月の裁判員制度開始に向け、仙台高検の有田知徳検事長と仙台地検の加澤正樹検事正が5日、東北電力本店(仙台市青葉区)を訪れ、高橋宏明社長らと会談し、社員が裁判員裁判に参加しやすい職場環境を整備することなどを求めた。
 東北電力は社員約1万2000人の東北最大の企業。仙台高検・地検側は、同社が前向きな対応を示すことで、他の企業にも良い影響が広がると期待する。有田検事長は「制度を円滑に実施するためにも、裁判員候補者に選ばれた社員を気持ち良く送り出してほしい」。加澤検事正は「模擬裁判も重ね、制度の具体的なイメージがつかめてきた。説明会の要望があれば、遠慮無く連絡してほしい」と語った。
 高橋社長は「社員が司法の場に参加して社会的責任を果たすことは非常に重要。既に裁判員に選ばれた場合の特別休暇制度を新設しており、今後も参加しやすい態勢を作っていきたい」と協力する姿勢を示した。【比嘉洋】

12月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000099-mailo-l04