2008年12月06日(土) 12時09分
「早い解決を」=事件進展に住民ら−千葉・東金(時事通信)
千葉県東金市の保育園児成田幸満ちゃん(5つ)の死体遺棄事件で、現場近くに住む男(21)が任意同行され、住民らからは安堵(あんど)の声が聞かれた。
幸満ちゃんの母多恵子さん(38)の住む同市内のマンションでは、幼い女児を連れた30代の主婦が「長くかかったが、解決するのなら良かった」と話した。「やっと安心できる。うちの子も同じくらいの年なので」と、コートを着た娘の手を握り締めた。
多恵子さんと面識がある60代の男性作業員は「最近、マンションの出入り口で車で擦れ違い、会釈してくれた。明るい表情が戻ってきたと感じた」と語った。
遺棄現場には今も花束や縫いぐるみが供えられている。以前近くに住んでいた女性(41)は「幸満ちゃんと同じくらいの年の子がいるが、痛々しくてこれまでは来られなかった。これで安らかに眠れるかなと手を合わせに来る気になった」とすすり泣いた。
幸満ちゃんが通っていた東金市立第一保育所を管轄する同市子育て支援課の小見川智明課長は「一日も早く解決してくれるよう願っていたので、子供を預かっている立場として安心だ」とほっとした様子だった。
同課長によると、同保育所では職員のショックが強く、事件後に心のケアを受けた。子供たちには命の大切さを少しずつ話しており、最近になり、職員、子供ともに気持ちが落ち着き始めたという。
市では事件後、不審者情報をメールで配信するなどの対策を行った。
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