2008年12月06日(土) 15時30分
三洋株主、提訴請求へ 旧経営陣らに損賠278億円求め(産経新聞)
三洋電機が過去の決算で不正な会計処理をしていた問題で、創業家の井植敏元会長ら旧経営陣らに対し合計約278億円の損害賠償を求める訴訟を起こすよう、同社の株主が会社側に近く提訴請求することが6日、分かった。関係者によると、株主は旧経営陣らが違法配当で会社に損害を与えたとして、会社法の規定に基づき60日以内に三洋が提訴しなければ株主代表訴訟を起こす見通し。
三洋が昨年末発表した調査結果によると、同社は平成13年3月期〜18年3月期の単独決算で関係会社の株式評価損を過小に計上し、実際には配当できるだけの利益がないのに約278億円を配当していた。
同社は有価証券報告書に虚偽の記載があったとして、金融庁に830万円の課徴金を納付。旧経営陣らに退職慰労金を支給しないことも決めた。一方で旧経営陣に意図的な会計操作はなかったとして、刑事、民事双方の責任を追及しない方針を表明していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000100-san-soci