自民党の石原伸晃幹事長代理は5日、都内で講演し、次期衆院選に関し「自民党国会議員の7、8割は麻生政権で選挙して与党でいられるのか、疑問を持っている。政治的にも経済的にもがけっぷちにある」と発言した。
石原氏は「いま足踏みを止めたら、未来が切り開けない」と政権を支える考えも示したが、執行部の1人が麻生首相では次期衆院選を戦えないとの悲観的な見方を示したことは、党内外に波紋を広げそうだ。
また石原氏は、政府が歳出削減路線を転換することに関連し「ぼろぼろの(改革の)旗を1回クリーニングすべきだ。無駄を省いて、初めて国民に増税をお願いする環境になる」と述べ、行政の無駄撲滅を先行させる必要があるとの認識を示した。