2008年12月05日(金) 11時53分

『Songbird 1.0』リリースで『iTunes』の勢いは衰える？（japan.internet.com）

Mozilla プラットフォームをベースに開発されたカスタマイズ可能なオープンソース音楽プレーヤー『Songbird 1.0』が2日にリリースされた。このプレーヤーは、Apple の『iTunes』と互角の勝負をするかもしれない (ただし、そうならない可能性もある)。

Songbird の最大の特徴は、音楽再生アプリケーションとしてはそこそこなのにもかかわらず、全体的な音楽を聞く体験の幅を確実に広げる点だろう。その一例が、『mashTape』と呼ばれる機能だ。この優れた機能を使えば、いま聴いている曲と関連性のある Flickr の写真や Google News、YouTube の動画などを「マッシュアップ」し、集めることができる。

Songbird の開発者によれば、Songbird 1.0 は過去の開発版ビルドよりも動作速度が速く、検索速度が最大1000倍も向上し、RAM 使用量が70％削減されているという。また、メディア インポート速度も4倍向上している。

「raffel」と名乗る Songbird の開発者は Blog投稿 で以下のように述べている。「われわれはオープンでカスタマイズ可能な音楽プレーヤーの開発をめざした。今日、数十種類の統合サービス、数百種類のアドオン、そして拡大しつつある開発者コミュニティとともに、Songbird 1.0 をリリースする。まず、まだやるべきことが多く残されていることは認める。それに、まだすべての人に受け入れられているわけではないが、月に16万人のユーザーが、既存のものに代わる新たな音楽プレーヤーに支持を表明してくれている」

Songbird は Mozilla プラットフォーム (おもに XUL) をベースに開発されている。Mozilla の技術が Web ブラウザ以外にも活用できることを示す良い例だ。

Songbird は強力なアプリケーションだが、Apple にとって大きな脅威となるかどうかは定かではない。『iPod』や『iPhone』のユーザーは誰もが iTunes のことを知っている。つまり、数千万人規模のユーザーと、iPod や iPhone でデフォルトとされていることに起因するユーザー基盤を持っているということだ。Songbird にはそうした流通上の利点はない。とはいえ、『Firefox』も『Internet Explorer』のような利点は持っていないことを考えれば、どのような結果になるかは誰にもわからない。

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