2008年12月04日(木) 02時32分
<住基台帳データ>愛知・幡豆町が自衛隊に提供 07年(毎日新聞)
愛知県幡豆町が07年1月、自衛隊員の募集や広報をしている自衛隊愛知地方協力本部(名古屋市中川区)に対し、町に在住する15〜22歳の357人分の住所、性別、氏名のデータを渡していたことが3日分かった。町職員が住民基本台帳から抜粋し、協力本部の担当者に手渡していた。
町住民課によると、06年までは同本部の担当者が住民基本台帳の閲覧を町に申請し、自ら台帳を閲覧して必要な情報を書き写していた。しかし、07年は「閲覧がスムーズにいくようデータでほしい」と要請され、住民課の職員が1日がかりでデータをそろえて提供した。対象者の同意も得ないままだった。
住民基本台帳の閲覧は、申請者が自治体の許可を得て行わなければならないが、同課の判治正久課長は「住民基本台帳法に基づいており、違法ではない」と話している。職員の負担が大きいため、今年は便宜を図るのをやめ、協力本部も従来通り申請後に自ら閲覧、抽出したという。
自衛隊愛知地方協力本部の渉外広報室は毎日新聞の取材に「調査しないと分からないが、基本的にそういう事はやっていない」とコメントした。【佐野裕】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000017-mai-soci