『自営業をしているため、裁判員で数日間も家を空けてしまうと、仕事に支障が出るかもしれません。選ばれても辞退できますか。』
裁判員制度は特定の職業や立場の方に偏ることなく、広く国民の方に参加してもらうという制度なので、できる限りご協力いただきたいと思います。
しかし、皆さんには、お仕事など様々な事情もあるでしょう。裁判員に選ばれることによる負担が重すぎることがないように、法律などで裁判員を辞退することができる場合の「事情」が定められています。
家族で自営業をしている場合、本人がいないと営業ができないという事情や、営業ができなくなることによって経済的に大きな損害が生じるなどの事情があれば、辞退が認められると思います。
裁判員に選ばれた場合は、裁判所に相談してみてください。
(札幌地裁刑事第2部判事補 梶川匡志)