懸賞に当選したと虚偽のメールを送り、現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は3日、詐欺容疑で茨城県河内町下加納、無職石津賢一容疑者(27)=詐欺罪などで起訴=を再逮捕、新たに内縁関係の無職木内麻美容疑者(27)=千葉県神崎町小松=を逮捕した。
同様の手口が摘発されたケースは過去になく、捜査2課は新手の振り込め詐欺とみて捜査。2人は、別の詐欺事件で起訴された男5人とともに、女性ら計7人から計約800万円をだまし取ったとみて調べている。
同課によると、両容疑者は4月下旬、携帯電話の懸賞サイトに応募した女性(31)に「賞金20万円とゲーム機が当たった」とメール送信。「受け取るには、クレジットカードローンの金利調査のモニターになる必要がある」と持ち掛け、借りさせた計約150万円を木内容疑者の口座に振り込ませた疑い。
2人は「金は振り込み確認後すぐに返金する。あわせて賞金も送る」と話して、信じ込ませたとされる。
石津容疑者は「懸賞サイトの応募者のリストを韓国人から買った」と供述しているという。