横浜市は3日、市内の60−70代の生活保護受給者5人から現金計約300万円をだまし取ったとして詐欺容疑で、元生活保護担当のアルバイト男性職員(27)を栄署に告発したと発表した。栄署は受理した。元職員は市の調査に「借金の返済や生活費に使った」と説明、10月までに全額を被害者に返済した。
市のケアマネジャーが、生活保護受給者の預金通帳の所在を同市栄区に問い合わせところ元職員が勝手に保管していたことが分かり、今年7月に着服が発覚した。
市によると、元職員は2005年9月から06年9月まで同市鶴見区で、07年3月から08年5月まで栄区で、生活保護を担当。両区の認知症や入院中の5人から、通帳と印鑑を勝手に使い口座から現金計約300万円を引き出すなどしてだまし取ったとしている。