2008年12月03日(水) 18時09分
「目指すは第2のビル・ゲイツ」——10代ボットネット犯の意外な素顔(Computerworld.jp)
ボットネットを駆使した大胆なサイバー犯罪で、昨年末に世界中のセキュリティ関係者を驚愕させたニュージーランド在住の19歳の少年が、今度は地元の有名人として“持ち上げられた”ことでちょっとした話題になっている。
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その少年の名は、オーエン・ウォーカー(Owen Walker)氏。同氏は、ニュージーランド警察当局と米国連邦捜査局(FBI)がボットネット壊滅をねらって共同で実施した「Bot Roast II作戦」の網にかかり、昨年末に逮捕された。共犯者の1人で米国ペンシルベニア大学の学生だった22歳のライアン・ゴールドスタイン(Ryan Goldstein)は、現在も米国で服役中だ(関連記事)。
逮捕後ウォーカー氏は、100万台ものコンピュータをハッキングして大規模なボットネットを運営した罪に問われた。法律関係者の間では、懲役刑に処せられる可能性が高いのではないかとささやかれていたという。しかし、同氏がハッキングによる犯罪行為を素直に認めて反省の意を表したため、「情状酌量の余地あり」とみたニュージーランドの裁判所が今年7月に下した判決は、罰金刑であった。
その後ウォーカー氏は、地元の小さなソフトウェア会社でひっそりと働いていた。そんな同氏を、今週ニュージーランドのテレビ局TV3が「10億ドルの頭脳を持つ10代の少年」として大々的に紹介したことで、またもや彼は“時の人”となってしまったのである。
(Robert McMillan/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)
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