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2008年12月03日(水) 13時56分

ストーカー 下山判事、訴追事実認める 弾劾裁判の初公判毎日新聞

 ストーカー規制法違反で懲役6月、執行猶予2年が確定した下山芳晴・宇都宮地裁判事(55)の弾劾裁判の初公判が3日、国会の裁判官弾劾裁判所(裁判長・松田岩夫参院議員)で開かれた。下山判事は、部下の女性に執拗(しつよう)にメールを送ったとされる訴追事実について、「すべて事実でございます」と全面的に認めた。

 裁判官を罷免するかどうか決める弾劾裁判が開かれるのは、児童買春禁止法違反で有罪が確定した東京高裁判事以来7年ぶり。下山判事が罷免されれば6人目となる。

 弾劾裁判所は衆参両院議員14人で構成。訴追事実の認否や、国会の裁判官訴追委員会の冒頭陳述、下山判事への質問、弁護側の弁論などが行われ、刑事裁判とほぼ同じ手続きで審理を進める。

 刑事裁判の確定判決によると、下山判事は2〜3月、部下の20代女性の携帯電話に16回、性的表現を含む匿名メールを送った。8月に有罪が確定したことを受け、裁判官訴追委は9月、「裁判官としての威信を著しく失う非行」に当たるとして、罷免を求め訴追していた。弾劾裁判所は、衆院解散の可能性があったため、公判期日の指定を先送りしていた。【北村和巳】

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