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2008年12月02日(火) 08時05分

「党首力」でも小沢氏に軍配 党首討論で明暗 本社・FNN合同世論調査産経新聞

 産経新聞社とFNNの合同世論調査で、麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の「党首力」で、どちらが首相にふさわしいか聞いたところ、麻生首相の31・5%に対し小沢氏が32・5%と、わずかな差とはいえ麻生首相を上回った。麻生政権発足直後の今年9月の調査では、麻生首相と小沢氏はそれぞれ、51・3%、26・9%とダブルスコアだっただけに、麻生首相の“急落ぶり”が浮き立っている。

  ■表でチェック■ 麻生首相の資質の評価

 両者の「討論の力量」を聞いた設問でも、小沢氏(53・7%)が麻生首相(26・7%)のほぼ倍近い評価を得た。「主張の説得力」でも小沢氏(51・5%)が麻生首相(27・9%)を引き離した。

 11月28日に行われた党首討論で、景気対策の重要性を唱えながら補正予算案の提出を先送りした麻生首相に対し、その矛盾を徹底追及した小沢氏の政治姿勢が、調査結果に反映したとみられる。

 ただ、「選挙の顔」としてどちらが魅力的かを聞いたところ、麻生首相が42・1%と小沢氏の30・0%を上回ったほか、信頼感でも麻生首相の31・4%に対し、小沢氏は29・7%と及ばなかった。

 定額給付金などで麻生首相の政権運営が迷走したことや、放言、失言が相次いだことで、麻生首相の「党首力」に疑問符が付いた調査に、自民党内からは「最後のとりでが崩れたのではないか」(幹部)との声が出ている。(福島香織)

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