一九六四年にデビューし「夢の超特急」と呼ばれた初代新幹線「0系」が三十日午後、営業運転から引退する。
最後の運転は岡山発博多行き「こだま」で、午後二時五十一分に岡山駅を出発し、午後六時二十一分に博多駅に到着。両駅でセレモニーが開かれる。
0系は東海道新幹線の開業とともに登場。世界一の最高時速二百十キロで、東京—新大阪を三時間十分で結んだ。老朽化などから新型車両への移行が進み、現在は山陽新幹線でのみ運行している。
JR西日本によると、百五十二席の指定席券は十月三十日午前十時の発売開始後わずか数秒で完売。二百四十八席ある自由席を求め、鉄道ファンらが殺到しそうだ。
0系は十二月に三日間、臨時の「ひかり」として「さよなら運転」し、正式に引退する。