2008年11月30日(日) 02時30分
<民主党>延長国会に7法案 地方高速道路無料化など(毎日新聞)
民主党が延長国会で参院に提出する緊急経済・金融危機対策7法案の全容が29日、明らかになった。景気対策としての即効性を重視し、09年2月から実施を目指す措置として高速道路無料化と、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率廃止の2法案を目玉に据えた。12月3日の「次の内閣」会議で正式に決定する。
地方の高速道路を無料化する高速道路無料化法案は、10年4月の完全実施を目標に一部を前倒しする。ガソリン価格を25円引き下げる暫定税率廃止法案は、値下げ時にガソリンスタンド側で一時的に生じる自己負担分への支援対策と併せて提出する。
このほかに提出するのは▽09年4月からの完全実施を目指す子ども手当(中学卒業までの子ども1人当たり月2万6000円)創設▽フリーターの安定就労のための住宅支援や雇用保険給付要件の見直し▽中小企業いじめ防止▽地域金融円滑化▽中小企業の法人税率半減などの税制改正−−の5法案。
対策の実施で08年度に必要な財源は、財政投融資特別会計の金利変動準備金(2.6兆円)と07年度決算剰余金の半分(0.3兆円)を見込む。法案が成立して実施可能となった政策に順次充てる。【小山由宇】
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