2008年11月29日(土) 21時36分
和歌山市教委も…取材受けた内容、報道前に市議へ情報提供(読売新聞)
和歌山市教委が、報道機関から取材を受けた際、取材の内容や報道機関、記者名などを、報道前に市議に文書や口頭で伝えていたことがわかった。
市教委は「報道の自由を妨げる恐れがある」として、今後は情報提供はしないとしている。
市教委によると、11月4日に報道機関から〈1〉職員による不適切な会計〈2〉学校の耐震化工事の入札〈3〉給食民間委託−−のテーマで取材があり、対応した学校教育部長や教育施設課長らが、市広報広聴課に提出する「取材対応票」を作った。
その後、それぞれの担当部長が独自に判断して、5、6両日、全市議に対して不適切会計に関する取材の対応票を渡すなどした。
他の2テーマについては、関係する正副議長や各会派の幹事長らに内容を伝えた。ほかに、取材対応票を渡した例はないという。
樫原義信・教育局長は「取材の内容が重要案件だったので、議員に伝えたようだが、軽率な行為。不適切だった」と釈明している。
取材内容の議員への情報提供は今月7日、岡山県教委でも発覚。同県教委は通知をやめることを決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000052-yom-soci