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2008年11月28日(金) 20時39分

モリモト従業員「まさか破たんするとは…」Oh! MyLife

 新築の分譲・賃貸マンションを販売する不動産会社のモリモト(東証2部上場)は28日、東京地裁に民事再生手続きの適用を申請した。負債総額は1615億2000万円。

 従業員の男性は、

 「突然のことで驚いた。不動産業界の暗いニュースが多い中、うちの会社に限っては大丈夫と思っていただけにショックは大きい。外資系企業の顧客が多いこともあり、サブプライムやリーマンショックの影響を受けてしまった格好だ。今回のことで、何が起こるか分からない世の中だと痛感したが、暗くなってもしょうがない、お客さまのためにも、家族のためにも、自分にできる限りのことを前向きにやっていきたい」

と語った。

 モリモトは、2007年夏ごろからのサブプライム問題に端を発した金融情勢の悪化により、不動産市況が急激に冷え込む中、今年9月のリーマンショック以後、さらなる景気悪化の影響を受け、販売先の資金調達難、および不動産の買い控えから、販売用不動産の在庫が増加、資金が固定化するなど、厳しい資金繰りが続いていた。

 発表によれば、10月になって売却予定だった物件の販売先が資金調達難に陥り入金が滞ったこと、新規物件の仕入れ資金の調達がずれこみ自己資金で決済せざるを得なくなったことなどで、10月末日までに予定していた債務返済が厳しくなっていたという。

 同日、東京証券取引所は、モリモト株式の上場を12月29日に廃止すると発表した。

 モリモトは債権者向けの説明会を、12月8日に東京・中野にある中野サンプラザで開催する予定とのこと。

(Oh! MyLife編集部)

【編集部注】文言の一部を修正し体裁を整えました(2008/11/28 21:23)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000000-omn-bus_all