2008年11月27日(木) 08時01分
【Re:社会部】「お茶くみ3年」の教え(産経新聞)
後輩と居酒屋で酒を酌み交わしていた時のことです。隣の席で中年の刑事さんが、やはり20代半ばの若手刑事を連れて酒を飲んでいました。会話の内容からすると後輩に刑事としての姿勢を教示していたようです。ちょっといい話なのでこの場で紹介します。
中年刑事「お茶くみ3年という言葉、知っているか」
若手刑事「知りません」
中年刑事「1番若手が朝1番早く来て先輩にお茶くみするだろ。なぜ若手がお茶くみすると思う」
若手刑事「…」
中年刑事「ただお茶を先輩に出せばいいんじゃないんだ。先輩の顔色を見て今日は濃いめがいいとか、ぬるめがいいとか判断しなくちゃいけないんだ」
若手刑事「そこまでしなきゃいけないんですか」
中年刑事「先輩のためにじゃない。仕事のためにだ。取調室ではホシ(容疑者)と何日間も顔を突き合わせる。そのとき、ホシの顔色を見てどういう気持ちなのかを把握しなくちゃならない。だから『お茶くみ3年』と言われるんだ」
若手刑事は先輩の言葉に“完落ち”したのか、うなだれていました。
振り返って我が身。酒を飲んでは後輩にくだを巻く始末。たまには中年刑事さんを見習い、記者の姿勢を示したいものです。(敬)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081127-00000101-san-soci