2008年11月26日(水) 12時02分
朝鮮総連事件 満井被告の曖昧回答、検察どう切り込む?(産経新聞)
朝鮮総連中央本部の土地建物などをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威被告(74)と元不動産会社社長、満井忠男被告(75)の第25回公判が26日午後1時15分から、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれる。5回目を迎えた満井被告の被告人質問で、検察側は前回に引き続いて反対尋問を行う。
満井被告は検察側の構図を否定し続けているものの、曖昧に答える場面もみられ、検察側がどう切り込むか注目される。
満井被告は前回の公判で、中央本部売買に絡む朝鮮総連側の主な交渉窓口は、「(検察側が主張する)趙忠治財務担当常任委員ではなく、(朝鮮総連ナンバーワンの)許宗萬責任副議長だった」と主張。満井被告の取り調べ調書の内容をことごとごとく覆した。
一方、犯行動機は東京・六本木のTSKビルの地上げ資金と指摘する検察側は、満井被告が総連側からの資金提供が判明した後に、地上げ交渉に関与した空手団体総裁に電話した状況を追及。満井被告は「かけた記録があるが、総裁と話したかどうか記憶はない」と述べ、曖昧な回答に終始した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000525-san-soci