警視庁城東署は26日までに、ペットショップ経営会社から現金を脅し取ったとして、恐喝容疑で、全国規模のヤミ金グループを率いていた亀井浩次容疑者(41)ら2人を逮捕した。
亀井容疑者は大阪府八尾市で2003年6月、夫婦ら3人が取り立てを苦に心中した事件で、強引な取り立てをした業者を含む複数のヤミ金業者のトップだった。
夫婦らの心中事件で逮捕されたヤミ金業者数人は出資法違反罪などで実刑判決を受け、亀井容疑者も06年、別の出資法違反(高金利)容疑などで大阪府警などの合同捜査本部に指名手配されていた。
合同捜査本部は亀井容疑者を再逮捕し、ヤミ金グループの全容解明を急ぐ。
警視庁の調べでは、亀井容疑者らは4月、全国にペットショップを展開する「ワングループ」(大阪市)から現金約40万円を脅し取った疑い。同月、東京都江東区にある同社の系列店のシャッターに銃弾が撃ち込まれる事件があり、城東署が関連を調べている。
亀井容疑者は那覇市のマンションを拠点とし、ヤミ金融7業者を傘下に収めていた。大阪府警によると、2000年以降、違法な取り立てを繰り返し、約50億円を集めたとみられる。