元厚生次官ら連続殺傷事件で、警視庁に銃刀法違反の疑いで逮捕され、連続殺傷への関与を認めている無職
警視庁は連続殺傷事件の発生で警備が厳重になったため、別の殺害計画を実行に移せなかった可能性があるとみている。また複数の事務次官OBばかりを狙った詳しい動機を捜査している。銃刀法違反容疑で同日、小泉容疑者を送検した。
調べに対し、小泉容疑者は「大学の時に厚生省の幹部をやらなければならないと思った。恨みがあった」とも供述しているという。
警視庁によると、出頭した際に乗っていたレンタカーには計十本の刃物があった。逮捕容疑となった刃渡り約二十センチのナイフ一本のほか、サバイバルナイフ六本、折り畳み式ナイフ一本など九本が後部座席の段ボール箱の中に入っていた。逮捕容疑の刃物には血が付いていた。
警視庁は二十三日、さいたま市にある小泉容疑者の自宅アパートを家宅捜索し、ノートパソコン一台を押収。自宅はインターネットに接続できる環境にあった。
小泉容疑者は出頭直前の二十二日午後七時ごろ、複数の報道機関に「年金テロではない」「最初から逃げる気はない」などと書いたメールを送信。これまでの調べに「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」と、動機を説明している。
しかし、元事務次官を殺害する理由としては飛躍があり、警視庁はパソコンを解析し、犯行動機につながる記述などがないか捜査を進める。