2008年11月24日(月) 14時59分

元次官ら殺傷事件　車内から作業服押収、犯行で使用か（産経新聞）

　元厚生次官ら連続殺傷事件で、小泉毅（たけし）容疑者（４６）が警視庁に出頭した際に乗っていた車の中から、作業服などが押収されていたことが２４日、分かった。重傷を負った東京都中野区の元次官、吉原健二さん（７６）の妻、靖子さん（７２）が「作業着姿の男に襲われた」などと証言していることから、警視庁は小泉容疑者がこの服を着て犯行に及んだ疑いがあるとみて裏付け捜査を進めている。

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　警視庁と埼玉県警は２３日に小泉容疑者の自宅や、出頭時の車を捜索。銃刀法違反容疑で逮捕された際に所持が確認された刃物以外にも、車内からはサバイバルナイフや折りたたみナイフなど刃物９本、靴２足が見つかった。作業服のズボンとジャンパーは後部座席に置かれていた。後部座席から見つかった段ボール箱には血液がついていたことも判明した。

　靖子さんが襲われた事件では、作業服、帽子姿の男が宅配業者を装って侵入。箱を靖子さんに渡すのとほぼ同時に、刃物で襲ったとみられている。警視庁は押収した作業服に血痕がないかなど、慎重に調べる方針。

　一方、自宅からはノート型パソコンや段ボール、包装紙などを押収。吉原さんや、さいたま市の山口剛彦さん（６６）に関して調べた形跡がないかパソコンを解析していく。

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