ローマ法王庁がカトリック信仰の模範となる信者をたたえ、最高位の聖人に次ぐ福者の位を授ける「列福式」が二十四日、国内では初めて長崎市で開催される。
福者となるのは、天正遣欧少年使節の一人だった
福者の中には、九州各地のほか、米沢(山形)や京都、大坂、広島、山口などで処刑された人々も含まれる。
長崎での開催は、一九八一年に訪日した前ローマ法王のヨハネ・パウロ二世が、当時の長崎大司教に「日本は殉教者の国であり、彼らを顕彰するように」と述べたのがきっかけ。日本のカトリック司教団が準備を進め、現法王のベネディクト十六世が昨年六月に列福を決めた。
日本にはこれまで四十二人の聖人と二百五人の福者がおり、いずれもバチカン主導で選ばれてきたが、日本の教団が主導した列福は初めて。