フィリピンの入国管理当局は24日、約2億5000万円の脱税容疑で逮捕状が出ている元大阪府議の弁護士、小川真澄容疑者(64)を、偽造旅券で不法入国した疑いで同日拘束したと発表した。入管当局によると、1週間前後で日本に移送される見通しという。
小川容疑者は24日午後、関西空港に向けてマニラを出発する予定だった。入管当局は、日本側から小川容疑者が偽造旅券を所持しているとの情報を得て、行方を捜査。マニラ中心部のホテルに滞在していた同容疑者を拘束した。
入管庁舎で取材に応じた小川容疑者は「脱税の意図はなかった。税務当局との見解の相違で、こちらの主張が受け入れられなかった」と説明。他人名義の旅券を入手し国外逃亡したことについて「行方をくらませるため、やむを得なかった。帰国して当局に出頭するつもりだった」と話した。
大阪地検特捜部などの調べでは、小川容疑者は、JR大阪駅前のビル転売に絡み、約7億円の所得を隠し脱税した疑い。IT関連会社代表の奥井宏太朗容疑者(31)=犯人隠避容疑で逮捕=らから逃走資金を受け取り、今月11日にマニラに逃亡、ホテルを転々としていた。
当局者によると、フィリピンで資金に困り、日本の知人に帰国をほのめかしていたという。
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