山口市の古熊神社の秋の例祭「山口天神祭」が23日、神社周辺であった。参勤交代の大名行列を模した備立(そなえたて)行列や華やかな稚児舞など、総勢300人あまりが古式ゆかしく街を練り歩いた。
備立行列は、約30人の男衆が陣がさや羽織で奴(やっこ)を演じた。「いーさよいしー」「よいとまかなー」の掛け声に合わせ、約5メートルのやりや弓を左右に投げ交わした。緋袴(ひばかま)に五つ衣の花神子、官女を乗せた御所車が続き、舞姫が稚児舞を披露。見物客が盛んに拍手を送っていた。
山口天神祭は約390年の歴史があり、山口祇園祭、山口七夕ちょうちんまつりと並ぶ山口3大祭り。
【写真説明】独特の所作で練り歩く備立行列