温泉の街を盛り上げようと、広島市佐伯区湯来町の湯の山温泉地区の住民たちが23日、一帯の案内看板を作った。広島県内で活動する若手芸術家の協力で、自然木や廃材を使って立体的な地図を描き、温かみのある素朴な看板に仕上がった。
縦90センチ、横180センチの2枚。木片を不規則に並べて立体感を出し、枝を組み合わせて道を示した。旅館やカレー店、カフェなど飲食店を案内。自然木の形を生かして温泉の打たせ湯も表現した。国道433号から温泉地区に入る分岐点2カ所に近く設置する。
地元の住民が営む産直店「きんさい湯の山」の案内板が朽ちて壊れたのをきっかけに、住民グループ「湯の山未来委員会」などが計画。「温泉一帯に人を呼び込もう」と、若手芸術家グループ「ブルーラボ」の5人に協力を依頼し、地区全体の案内看板を作った。
【写真説明】湯の山温泉一帯の案内看板を作る若手芸術家と地元住民