外に呼び出されて高額な宝石などを買わされる「アポイントメントセールス」の被害者が、消費生活センターや消費者団体などと思わせる名前の団体から「解約や返金が可能なので会いたい」と電話で誘われ、交渉費名目で現金をだまし取られるケースが東京都内で相次いでいることが二十四日、分かった。
都消費生活総合センターは「消費生活センターが直接電話をかけて有料の交渉を勧誘することはない」として注意を呼び掛けている。
同センターによると、今年一月から十月までに二十二件の相談が寄せられ、うち現金を支払ったり、担保として携帯電話を渡した被害が四件あった。
九月には、以前「プレゼントがある」と電話で呼び出され、ダイヤモンドのネックレスをローンで購入した女性が「社団法人○○協会」と名乗る人物から「価値のない宝石だったのでローンの残額をいったん支払い、交渉すれば全額戻ってくる」と持ち掛けられた。
女性は言われるまま残額約百三十万円を消費者金融で借り、協会に預けたが、連絡が取れなくなったという。