2008年11月24日(月) 08時04分
小泉容疑者、テレビ局に出頭メール?「逃げる気はない。今から自首する」…元厚生次官ら連続殺傷事件(スポーツ報知)
元厚生次官ら連続殺傷事件で銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)のものとみられるメールが報道機関に送られていたことが23日、分かった。メールでは犯行動機を「年金テロではない」とし「今から自首する」などと出頭を予告。容疑者しか知り得ない情報も記されていた。一方で警視庁と埼玉県警の調べに対し、小泉容疑者は連続殺傷事件への関与を認める供述を開始。また所持していたスニーカーの靴底が、中野区の事件現場付近にあった足跡とほぼ一致した。
小泉容疑者が書いたとみられる「出頭予告」メールが届いたのは、民放テレビ局や新聞社などの報道機関。
TBSによると、メールはホームページにある番組への意見や問い合わせ用のメッセージフォームを使用。差出人名、問い合わせ番組名、件名の欄のいずれにも「元厚生次官宅襲撃事件」と書かれていた。送信時刻は、小泉容疑者が警視庁に出頭する約2時間前の22日午後7時9分だったという。担当者が23日朝に気付き、同日昼のニュースで報道した。
メールは「今回の決起は年金テロではない」と始まり、「34年前、保健所に家族を殺された仇討(あだう)ちである」と動機を強調。「やつらは今も毎年、何の罪の無い50万頭ものペットを殺し続けている。無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え!」と保健所を逆恨みする内容が記されていた。そして終盤で「最初から逃げる気はない。今から自首する」と警察への出頭を予告している。
小泉容疑者は警視庁の調べに「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」と供述。山口県柳井市に住む父親(77)も「小学生のころ、野良犬を飼ったが、ほえるので保健所に連れて行った」と述べている。
ほかには「2つの事件で同じ刃物を使った」と犯人しか知り得ない情報などにも触れている。また、事件後一部で「犯人は右利き」とされた報道に「私は左利きである」と“反論”。父親によれば、小泉容疑者は実際に左利きだという。
同様の内容のメールは日本テレビにも届いていた。また、フジテレビは「TBSと似たようなメールが来ているようだが、現在調査中」としている。一方、21日の午前にはNHKのコールセンターに男の声で「今、福岡にいる。これから出頭する」と電話があった。NHKは「いたずらか容疑者本人かは不明」としている。
警視庁は小泉容疑者の供述とメールの内容に整合性があることから事件との関連を調べる。
またこの日の取り調べで、小泉容疑者はさいたま市と東京都中野区の連続殺傷事件への関与を認めた。血の付いたナイフを持っており、警視庁は同事件でも容疑者とみて捜査する。
◆ペットロス症候群 最愛のペットを事故や病気で亡くした飼い主が、大きなショックを受け、激しい喪失感やうつ症状におそわれる状態。自責の念や孤独感、不安感など精神的症状だけではなく、睡眠障害や摂食障害、極度の疲労感など肉体的症状が伴う場合もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081124-00000088-sph-soci