記事登録
2008年11月23日(日) 08時18分

無職の46歳男を逮捕、銃刀法違反容疑 元次官ら連続殺傷も捜査中国新聞

 元厚生次官ら連続殺傷事件で、警視庁は二十三日、銃刀法違反容疑で、「事務次官を殺した」と出頭したさいたま市の無職小泉毅こいずみ・たけし容疑者(46)を逮捕した。警視庁は連続殺傷事件についても、容疑者とみて捜査する。

 逮捕容疑は、血の付いたナイフ一本を所持していた疑い。小泉容疑者は「自分のものに間違いない」と供述、警視庁はこのナイフが連続殺傷事件に使われたとみている。

 警視庁によると、小泉容疑者は二十二日午後九時二十分ごろ、警視庁本部に車で乗り付けた。警備の機動隊員に殺傷事件への関与を認め、「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」などと話したという。

 車内からは血の付いた手袋やサバイバルナイフ、段ボール箱、スニーカーなどが発見された。ナイフは八本あり、うち二本に血が付いていた。

 連続殺傷事件は十八日午前発覚。さいたま市の山口剛彦やまぐち・たけひこさん(66)夫妻が自宅玄関で、胸などを複数回刺され死亡しているのが見つかった。同日午後六時半ごろには、東京都中野区の吉原健二よしはら・けんじさん(76)の妻靖子やすこさん(72)が自宅玄関で、宅配便を装った男に胸を刺され重傷となった。

 小泉容疑者は出頭時「コイズミ・ツヨシ」と名乗っていたとされたが、警視庁のその後の調べで「タケシ」と判明した。

【写真説明】男が取り調べを受けている東京・麹町署に集まった報道陣=23日午前0時5分

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811230085.html