2008年11月23日(日) 18時17分
血痕の一致が鍵=DNA鑑定で特定へ−元次官宅連続襲撃・警察当局(時事通信)
銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)は、さいたま市と東京都中野区で起きた元厚生事務次官宅連続襲撃事件への関与を話している。捜査の最大の鍵は、ナイフや段ボール箱に残る血痕がDNA型鑑定で、被害者の血液と一致するかだ。警視庁幹部は「証拠の照合などの捜査をきちんとやり、動機や背景を解明したい」としている。
小泉容疑者は警視庁に車で出頭。車内には複数のナイフと2個の段ボール箱、運動靴などがあった。一部のナイフと箱には血痕が付着し、洗った形跡はなかった。
両事件の被害者はいずれも胸を深く刺されていた。車にあったナイフのうち、血痕が付いていた1本は刃渡り約20センチで、深い刺し傷を負わせるには十分な凶器だ。
中野の事件で重傷を負った吉原靖子さん(72)は「宅配業者を名乗り、箱を持った男に刺された」と証言。さいたまの現場も玄関に印鑑が落ちており、犯人が宅配業者を装った可能性が高い。
このため、警察当局はDNA型鑑定を実施。車内にあったナイフと箱の血痕が被害者の血液と一致するかを調べる。
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