全国有数の荒祭りとして知られ、今年1005回目の御神幸祭「裸坊祭」が22日、防府市の防府天満宮であった。「裸坊」と呼ばれる白装束姿の男たちがぶつかり合い、見物客約10万人を魅了した。
午後6時、拝殿の扉が開くと、裸坊が境内に殺到。触ると願いがかなうとされる、菅原道真の御霊(みたま)を載せた約500キロの御網代(おあじろ)を取り囲み、地響きを立てながら58段の石段を運び下ろした。
約5000人の裸坊の「兄弟わっしょい」の掛け声の中、参道で御網代が漆黒の台車に載せられると熱気は最高潮。見物客が圧倒されながら拍手を送った。
【写真説明】御網代にしがみつき石段から引き下ろす裸坊の男たち(22日午後6時15分、撮影・宮原滋)