元厚生次官ら連続殺傷事件を捜査している警視庁は二十三日未明、銃刀法違反(携帯)の疑いで、「事務次官を殺した」と言って同庁本部に出頭したさいたま市北区東大成町、無職
警視庁と埼玉県警は二十三日午前から、中野区の元次官
警視庁によると、小泉容疑者は二十二日午後九時二十分ごろ、東京・霞が関の警視庁本部正面玄関に車で出頭。警視庁は二十三日午前二時四十五分、任意同行した麹町署で逮捕した。小泉容疑者は「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」などと話したという。
逮捕容疑は、警視庁に乗り付けた車の中で、刃渡り約二十センチの血の付いたナイフ一本を携帯した疑い。小泉容疑者は「自分のものに間違いない」と供述。警視庁はこのナイフが連続殺傷に使われたとみて、血痕の鑑定を急いでいる。
ナイフは後部座席の足元の巾着袋に入れられ、片刃で柄の部分まで血が付着。車内からは血の付いた手袋やサバイバルナイフのほか、複数の段ボール箱やスニーカーなどが見つかった。
小泉容疑者は柳井市出身。地元の小中高校を経て佐賀県の大学に進んだ。父親(77)によると、東京、横浜、山口県内で働いた後、約十年前から埼玉県に居住。宅配便のアルバイトの経験もある。小学校時代に飼い犬が保健所で処分されたことがあったという。
連続殺傷事件は十八日午前、
【写真説明】<上>銃刀法違反容疑で逮捕され、東京・麹町署から警視庁に移される小泉毅容疑者(中央)=23日午前4時3分
<下>小泉容疑者の自宅を捜索する警視庁の捜査員=23日午前10時36分、さいたま市北区