元厚生次官ら連続殺傷事件に関連し、銃刀法違反容疑で逮捕された無職
電話があったのは二十二日午後五時前。「手紙を送ったから読んでくれ。あした着くはずだから」。十数秒で切れた。声は明るく、「嫁さんでももろうたんかな」と感じたという。
父親によると、小泉容疑者からは、一九九八年ごろに「ええ仕事があった」と言って埼玉県に行って以降、実家への連絡は一度もなかった。
父親は息子の逮捕をニュースで知ったという。「間違いであってほしいと思うが、もう現実のものとして受け止める」と肩を落とし、「人の命を奪ったからには自分で腹を切れと言いたい」と苦渋の表情を浮かべた。
小泉容疑者は小学校時代、飼っていた白い犬が死んだ時に涙を流した。動物好きで、それからも野良犬を連れてきて飼ったという。
小泉容疑者が「昔、保健所にペットを殺されて腹が立った」と話していることについて、父親は「(そういうことが)あった。野良犬がここに入ってきて、飼ってたんですけど、かみついて人にけがをさせたら大ごとだから」と説明した。
【写真説明】自宅で報道陣の取材に応じる小泉毅容疑者の父親=23日午前9時25分、柳井市