来年度以降の全国学力テストで学校別成績などの原則開示を決めている鳥取県教委は22日、開示請求者に学校が特定されないよう「データ使用に当たっての配慮」を求める項目を盛り込んだ県情報公開条例改正案をまとめ、平井伸治知事に提出した。改正案は「特定の学校または学級が識別されることにより学校の序列化、過度の競争等が生じることのないよう」使用するとしている。
この日の臨時教育委員会で、6人の委員のうち1人が改正案について「知る権利や表現の自由を制限する」と反対。5人は「教育的配慮の必要性を明記すべきだ」として賛成したため反対意見も付記することで合意した。
26日に県議会に提案される見通し。県議会は「開示を求める決議」をしており、山田修平委員長は「否決された場合、来年度以降の成績開示は白紙に戻し、あらためて議論する」と述べた。