尾道市東久保町の浄土寺で、所蔵の市重要文化財「源氏物語絵扇面散屏風(せんめんさんびょうぶ)」を特別公開する「尾道源氏絵まつり」が開かれている。源氏物語の千年紀を記念し、茶会や講演会も開く。30日まで。
屏風は室町時代の作とされ、縦155センチ、横365センチの六曲一双。54帖で構成する物語のうち「桐壺(きりつぼ)」「浮舟」など40帖の場面を扇状の60枚の金箔(きんぱく)に描く。扇絵は四季の順に並び、和歌も書き添えてある。
午前9時—午後四4時半。入館料は400円。実行委事務局=電話0848(37)5080。
【写真説明】金色の扇絵に見入り、源氏物語の世界に浸る来場者