25日から始まる犯罪被害者週間を前に、特定非営利活動法人(NPO法人)「ハートラインやまぐち」が22日、山口市の県総合保健会館で、光母子殺害事件遺族の本村洋さん(32)を招いた講演や映画の上映会を開いた。
県民に犯罪被害者を支える機運を高めるのが狙いで、800人が出席。同NPOの小嶋容子理事長が「地域社会の一員として犯罪被害者支援について考えよう」と呼び掛けた。
本村さんと妻の手紙や日記のやりとりをまとめた著書を原作にした映画の上映後、本村さんが講演。被害者遺族として精神的、肉体的に辛かった体験を語り、「社会に復帰しようとするときに立ちはだかる社会ではなく、支援する社会であってほしい」と理解を求めた。
【写真説明】被害者の置かれた実情を伝える本村さん