島根県埋蔵文化財調査センターは松江市西尾町の鞍切(くらきり)遺跡で古墳時代中期とみられる古墳4基を確認した。隣接する遺跡でこれまで複数の古墳が見つかっており、同センターは「(鞍切遺跡がある)朝酌地域の古墳時代を考える資料になる」としている。24日に現地説明会を開く。
今回確認したのは一辺約11メートルの方墳など4基。尾根約200メートルの間に造成され、5、6世紀の古墳とみられる。このうち1基で枕と考えられる石材が入った石棺を見つけた。
鞍切遺跡を中心に見た場合、南西約150メートルにある県内最大の方墳、廟所(びょうしょ)古墳(一辺64—68メートル)をはじめ、半径500メートルに古墳時代中後期の古墳約40基が集中することになる。
現地説明会は午前10時に第五大橋発掘調査事務所に集合する。同事務所=電話0852(39)9030。