【リマ21日共同】ペルー訪問中の麻生太郎首相は21日午後(日本時間22日午前)、リマ市内のホテルで同行記者団と懇談し、今国会の会期について、金融機能強化法改正案を確実に成立させるため、民主党の対応によっては来年1月までの大幅延長もあり得るとの考えを示した。2008年度第2次補正予算案は今国会への提出を見送り、来年の通常国会に提出する方針をあらためて示した。
首相は、民主党の小沢一郎代表が17日の党首会談の際、2次補正を今国会に提出するなら審議を引き延ばさないと発言したと説明。「約束を守れないなら辞めると言った。その話を『言っていない』と言われたら、この人の話は危ないとみんな思う。信用できなくなった」と小沢氏に対する不信感を強調した。
道路特定財源の一般財源化に伴い地方に渡す1兆円の配分方法について「党内調整でまとまらないなら決断する」と述べ、交付金、交付税いずれを選択するかは自ら最終決断する意向を示した。
首相は衆院解散に関連し、1966年の「黒い霧解散」や2005年9月の郵政選挙に触れ「絶対に自民党が負けると言われて勝った」と指摘し、解散時期の判断は世論調査や選挙情勢だけに頼らない考えを強調した。