民主党の小沢一郎代表は22日、ペルー訪問中の麻生太郎首相から「信用できなくなった」と不信感を表明されたことに対し「首相として情けないというか、あまりにもレベルの低い話だ。論評のしようがない」と強い不快感を示した。福島県郡山市で記者団の質問に答えた。
首相は不信感の理由として、小沢氏が2008年度第2次補正予算案の審議に協力する約束を守れなかったら「辞める」と先の党首会談で述べながら記者団に発言を否定したと主張。これに対し小沢氏は「約束したことが守れなかったら、党首としての責任をちゃんと取ると申し上げただけだ」と反論。議員辞職などには言及していないとあらためて強調した。
菅直人代表代行は都内で記者団に「辞めるという言葉はなかったと聞いている」とした上で「延長国会で2次補正を出さない時は首相が辞表を出したらいい」と挑発。鳩山由紀夫幹事長も大分県中津市で「首相の言葉の方が危ないと国民は皆思っている」と反発した。