尾道市は21日、市議会全員協議会で、広島県立瀬戸田病院(瀬戸田町)の県からの移管を受け入れることを表明した。市は運営する内科、リハビリテーション科の市民病院付属診療所について、瀬戸田病院の敷地内に新築する方針を示した。
平谷祐宏市長は「地元の不安を早期に解決する必要があり、県から一定の支援がもらえることから引き受けることにした」と理解を求めた。市は県の支援案として、10年分の赤字補てん額(1年当たり約3500万円)を含む12億200万円の交付金を受けることなどを説明。12月2日に移管協定を結ぶとした。同月5日開会の定例会に移管関連の条例案を提案する。
議員からは「眼科の廃止で住民が困るのでは」などの質問が出た。眼科廃止について市は「医師の確保が難しく、患者も年々減っているので存続は困難」と答えた。