22日午前8時40分ごろ、山口市嘉川のJA山口中央家畜市場で、競りにかける雌の和牛が暴走、居合わせた山口県岩国市錦町深川、畜産業原田真寿さん(82)が転倒して頭を強く打ち、死亡した。
山口南署は、牛が原田さんにぶつかった可能性もあるとみている。
同署や市場を運営するJA全農やまぐちによると、牛は10歳で体重約550キロ。トラックから降ろし、競りのため体重を測定する際に興奮し、別のJAの男性職員(43)が持っていた手綱を振りほどいて暴れた。原田さんは約10メートル離れた場所にいたという。
牛は市場内を約100メートル走り回り、数分後、競り落とした牛を収容する柵の中に入り捕獲された。競りは10分遅れの午前9時40分に始まり、この牛は10万円で落札された。
JA全農やまぐち園芸畜産部の中村滋部長は「もともと繁殖用で、普段はおとなしかったと聞いており、なぜ走りだしたのか分からない。何かに驚いたのだろう」としている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081122-OHT1T00242.htm