尾道市新高山の市立市民病院に入院した市内の男性=当時(48)=が肺炎による急性呼吸不全で死亡したのは原因究明と家族への説明が不十分だったとして、遺族が市に5800万円の損害賠償を求めていた訴訟で、市は21日、300万円を支払う和解が成立したことを明らかにした。
市によると、男性は2004年1月8日、腹痛で市民病院に隣接する夜間救急診療所を受診。翌日、肺炎や腎障害などで同病院に入院したが、その後症状が急変し12日に亡くなった。遺族は05年8月、広島地裁尾道支部に提訴。市は訴訟の長期化などを理由に今年11月17日に地裁の勧告に応じて和解した。