福山市が2011年度に港町での開学を予定する市立四年制大学の設置準備委員会は21日、地元の高校の校長や保護者らと初の意見交換会を市役所で開いた。カリキュラム作成などに役立てる。
市の担当者や準備委の四ツ柳隆夫代表委員(東北大名誉教授)、市立女子短大の安川悦子学長らが、地元企業との産学官連携の実施など、設置の意義や特色を説明した。
地元高校との意見交換会には、市内や周辺の計22校の校長ら33人が出席。高校側からは「地域密着を目指すためにも地元高校からの入学枠を設けてほしい」などの要望が出た。
続く保護者との意見交換会には、PTA会長ら28人が参加。少子化を踏まえ「定員に達する見込みは」との懸念が出る一方、近隣のまなびの館ローズコム(霞町)やリーデンローズ(松浜町)といった社会教育施設を活用できる環境を期待する声も出ていた。
【写真説明】設置準備委員会の四ツ柳代表委員(手前右)の説明を聞く広島県東部の高校生の保護者