島根県の10月1日現在の推計人口は前年同期から6450人減の72万5202人で、調査開始の1973年以降で最大の減少幅となることが県のまとめで分かった。自然減に歯止めがかからず、社会減も増えたことが影響した。
県統計調査課によると、自然減の幅は前年同期から500人増え3173人。県は少子高齢化に伴う出生数の減少と死亡数の増加で1993年に自然減に転じたが、減少幅が3000人を超えたのは初となる。
県外への転出者が転入者を上回る社会減の幅は720人増の3277人。転入者は前年同期比9.3%減の1万3303人で73年以降で最少だった。景気や雇用の地域格差を背景に、県外進学した若者が帰らないことなどが影響したとみられる。