超小型パソコンの売れ行きが、広島都市圏の家電量販店などで好調だ。画面の大きさは7、8型程度で、B5判ノートより一回り小さい。中心価格帯は5万—7万円。外出先でも電子メールのチェックやインターネットに接続したい人の「2台目需要」を掘り起こしている。
デオデオコンプマート広島(広島市中区)のパソコン売り場に、国内外の10メーカーの約30台が並ぶ。メーカーが今夏から超小型パソコンを相次いで投入し始め、品ぞろえを強化した。
パソコンの売り上げは4—9月、前年同期に比べ約10%減。台数ベースでは超小型パソコンがけん引し、前年同期並みを維持した。ボーナス商戦に向け、「最も動く商材」として力が入る。
人気が高いのは、超小型パソコンの草分けといわれている台湾製品。「アスパイア・ワン」ブランドで知られるエイサー(台湾)の「AOA150」(5万円台)は、容量120ギガバイトの記憶装置が特長だ。アスーステック・コンピューター(台湾)の「EeePC901」(5万円台)は、バッテリー稼働時間の長さが引きつける。
国内メーカーも、小型パソコン分野への進出を加速させている。コジマNEW宇品店(南区)は、NECが今月発売した「BL100RA」(5万円台)や、10月発売の東芝の「NB100」(6万円台)と、オンキヨーの「SOTEC C1」(5万円台)をそろえる。
【写真説明】超小型を充実させた家電量販店のパソコン売り場(広島市中区)