三菱自動車は二十二日、世界的な自動車の販売台数不振を受け、車体やエンジンを生産する国内のグループ五工場すべてで減産することを明らかにした。
二〇〇八年度の国内自動車生産台数の減産規模も、従来見通しの最大十万台を上回るのは確実な情勢だ。
これに伴い、国内の工場で働く派遣従業員と期間従業員を一千人規模で減らす見通し。
新たに減産が判明したのは、軽自動車や乗用車「ギャラン フォルティス」(海外名ランサー)とエンジンなどを製造する水島製作所(岡山県倉敷市)、自動車に搭載するエンジンを生産する京都工場(京都市)、滋賀工場(滋賀県湖南市)。
一時間当たりの生産台数を減らすなどの方法で減産を進める。具体的な減産規模などは今後詰める。
三菱自動車は既に、名古屋製作所(愛知県岡崎市)と生産子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)で、スポーツタイプ多目的車(SUV)などを減産することを表明していた。ただ、堅調だった新興国も含めて販売台数が想定以上に不振のため、減産の対象や規模を広げることにした。