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2008年11月21日(金) 11時17分

欧州航空会社、燃料費高騰と利用客減で大苦戦スポーツ報知

 欧州の大手航空会社が燃料費高騰と景気減速による利用客の減少で大苦戦している。各社は一段のコスト削減に加え、シェアを高める戦略を活発化する考え。経営難に陥ったイタリアのアリタリア航空の争奪戦が当面の焦点だ。

 航空持ち株会社エールフランス—KLMが20日発表した2008年4—9月期決算は、83%減の大幅減益。退職年齢の引き下げに反対したパイロットのストライキで欠航が相次いだことも響いた。英大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は赤字に転落した。

 ドイツの大手ルフトハンザ航空は7—9月期決算の純利益が75%近く減少した。9月までの累計では約65%の減益。「経済の悪化と原油価格の乱高下に左右される厳しい経営環境が続く」(エールフランス)ことから、各社とも人員削減などの合理化を進める考えだ。

 一方、エールフランスとルフトハンザはそれぞれ、アリタリア航空の航空事業部門の買収に意欲を示す。シェアを高めるのが狙いで、BAは、アリタリアとの業務提携に関心を示す一方、スペインのイベリア航空との合併も急ぐ。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081121-OHT1T00188.htm